東京大学理系 Part 2
岡本 陽資 さん(東京医科歯科大医・駒場東邦) |
佐藤 大地 さん(理T・駒場東邦) |
田邉 志保 さん(理U・浦和明の星女子) |
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* 岡本さんはインタビュー日程の都合により、こちらの回に出席していただきました。
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医学部受験のきっかけ
岡本:
高校の初めの頃までは工学部と医学部で迷っていました。
「人のためになる仕事ができればいいな」という漠然とした気持ちがあって、「その形はどんな形でもいい」と思っていたからです。
中学3年の12月に父親の仕事の都合でイギリスで1年間過ごしました。
この時はコロナパンデミックの時期と重なって、イギリスでも新型コロナウイルスと闘っている医療関係者の姿が連日テレビやラジオで報道されていました。
この経験が医者に憧れを抱くひとつのきっかけになりました。
面接については、僕はコミュニケーション能力には少し自信があって、「面接対策しなければいけない」という気持ちは強くありませんでした。
でも、自分の中でひとつの理想となる医師像を持っておくのは面接を受ける上で重要だと思っていました。
僕は臨床にも研究にも興味があります。
でも、面接の時は具体的に医師像を決めておくと、実際に教授に話を聞かれても矛盾なく一貫した答えになると思います。
医科歯科の面接は数分で終わりました。
僕が聞かれたのは、医科歯科を選んだ理由、医師を目指したきっかけ、高校時代に打ち込んだことの3つだけでした。
グノーブル入塾のきっかけ
岡本:
高2の4月にイギリスから帰国して、英語の能力を落とさないためにも塾に入ることは決めていました。
いろいろ候補がありましたが、グノーブルともうひとつの塾の試験を受けてどちらかにするつもりでした。
友達の話を聞いて、グノーブルに本質理解のイメージを抱いたので、自分に合っていると感じてグノーブルにしました。
田邉:
中2の最後ぐらいに入塾しました。
周りの子が段々と塾に通い始めて、私も「そろそろ塾に入ったほうがいいんじゃないかな?」と思って、自分の意志で塾を探しました。
グノーブルは「英語がすごい」という評判があって、先生と生徒の距離感が近いという印象も受けたので、「楽しく勉強できたらいいな」と思って英語と数学で入りました。
佐藤:
中学の頃までは「塾に行かないで受験しよう」と決めていました。
でも、どんどん部活に傾注していくに従って勉強から遠ざかり、高2の夏ぐらいに勉強が全然できなくなって焦りました。
部活を引退してから「どこかの塾に入ろう」と思って、高2の冬から英数で入塾しました。
一番まずかったのが英語だったので、他の駒東生がいて、英語の評判がかなり良いグノーブルを選びました。
グノーブルの印象
佐藤:
とにかく先生が僕たち、生徒のことをしっかり丁寧に見てくださるすごく温かい塾です。
1年間ちょっとしか通っていないけれど楽しく学べました。
他教科でも他塾には通いませんでした。
田邉:
生徒と先生の距離感が近いのを実感しました。
1回しか受けていない授業の先生が名前を覚えてくださって驚いたほどです。
授業もただガッツリ暗記して勉強するのではなく、楽しく考えながら思考力を養っていける内容でした。
私も他塾には通っていません。
岡本:
先生とのコミュニケーションがいっぱいできる塾でした。
僕には、受け身で授業を聞くよりも、自分から積極的に授業に参加できるほうが向いています。
毎回の授業で、取り組んだ宿題や授業内で解いた演習問題の答えを先生がただ説明するだけでなく、生徒とやりとりしながら解説が進むので、自分も授業に参加していると思えました。
自分の答えが合っていたらうれしいし、間違っていたら「マジか?」となります。
気持ちまで大きく動くと知識も定着しやすくて学ぶのに適した環境でした。
それから、グノーブルは、意味のないことを大量に暗記することを強いることがありません。
納得した上で知っておきたい気持ちがグノの授業では満たされました。
英単語も文法も根幹となるところを丁寧に解説してくださるグノーブルは非常に良かったです。
グノーブルの話題
岡本:
「グノーブルは自分に合っている塾だ」という話を家族とちょくちょくしていました。
そのおかげか、弟もその影響を受けてグノーブルの英語を取ることになっています。
田邉:
私も「先生が一人ひとりをちゃんと見てくれる」とか「授業がすごく楽しかった」とか、友達とも母ともグノーブルの話をよくしていました。
佐藤:
グノから帰宅した時、親に「どうだったの?」と聞かれることはよくありました。
「楽しかったよ」と答えていましたが、それは本心でした(笑)。
学校でも、数学の宿題の分からない問題を相談したり、「今日の英語はクラスの過半数が駒東生だったね」と話したりしました。
学校とグノーブルとの両立
佐藤:
僕は高2の部活引退後に入ったので部活との両立は分かりません。
ただ、グノは宿題は多くなくて、その分授業で濃い内容を教えていただけて、復習で力をつける塾です。
復習は自分のペースでやりやすいので、学校の授業との両立で苦労はしませんでした。
学校の他のグノーブル生にも内職をしている人は僕の周りにはいませんでした。
田邉:
どの科目も宿題がそんなにたくさんあるわけでなくて、普通にこなせる量だったので、両立に困ったことはありません。
復習をしっかりやっていれば授業についていけるので、学校との両立は難しくありません。
岡本:
僕は高2の4月からだったので、最初のうちは部活もやりながら塾にも通っていましたが、その頃は1コマ2時間が週1で、部活が5時に終わったあとにグノの後コマを取っていました。
グノの授業が部活を圧迫することはありませんでした。
高3のカリキュラムが始まって2コマ4時間の英語になってからは、そのタイミングで部活もなくなったので、授業に無理なく通えていました。
宿題は最低限だし、復習も音読を中心にできたので、家に帰ってベッドでゴロゴロしながらでもやれました。
僕はもともと英語が得意だったので、勉強で英語に時間を割かなかったのもあるけれど、最後まで全く問題なく両立できました。
グノーブルの英語
岡本:
英語の力は伸びました。
以前は英語が得意といっても、あくまでも学校の実力試験や模試で点数を取れていただけでした。
グノの高3のカリキュラムが始まってからは、「英語の文章をちゃんと読めていないんだ」と気づかされました。
最初の頃はサミングアップ*1でめちゃくちゃ低い点数が続いてショックでした。
僕はもともと国語が苦手です。
国語の文章が読めていない時と同じ感覚を英語の文章で感じたことはなかったのですが、英語の文章でも筆者の言いたいことを気にせず、ただ読み進めていただけだったとサミングアップで思い知らされました。
文章の構成を意識して読むことが大事だと分かって、それが理解できただけで今までちょっと解くのに詰まっていた問題も簡単になると気づきました。
田邉:
英語の力はグノで総合的に伸ばせたと思っています。
もともと覚える勉強は得意だったので、高2までは文法問題で点が取れていました。
でも、長い英文になると表面的にしか読めなくて、「これで大丈夫なのかな?」という不安がありました。
しっかり鍛えられたのは高3のカリキュラムに入ってからです。
筆者が言いたいことをつかんでいくという読解の授業の解説がすごく役立ちました。
高3の夏には、「こういうことを言っているんだ」と分かるようになって、そこに面白さもあり、「成長した」と実感できました。
最も効果的だったのはやはりGSL*2を使った音読です。
音読は毎日やっていました。
授業で理解した点などを思い出しながら、自分が書いた文章みたいにスピーチしていく感覚で音読していくと、文章の内容が身につきます。
佐藤:
僕は英語がずっと一番苦手でした。
暗記は得意なので、中学の頃は単語帳を使って単語だけを覚えていたけれど、全く英語力が身についていませんでした。
長文も読めなくて、英語は苦手なだけでなくすごく嫌いでした。
グノーブルに入って、英単語の捉え方も、英文の読み方も大きく変わりました。
それまでは、英文を日本語に一生懸命置き換えていただけでしたが、英語のまま解釈していくやり方を教わって、復習の時には日本語を頭から追い出して、英語のまま誰かに伝えるつもりで音読を継続しました。
すぐにある程度まで伸びたのを実感できました。
グノの教材として用意される英文が面白かったりためになったりする内容だったので、音読にも楽しんで向かえました。
「今日はこれをベッドで読もう」「これは昔読んだけれど、もう一度読みたいから読もう」と楽しめました。
繰り返し読んでいると、以前は全く読めなかった難しい文章でも段々と明快なものに変わっていく感覚は面白かったです。
*1 SUMMING-UP LABORATORY:高3の英語(読解)で毎回実施される英文の要約演習。一人ひとりの答案は担当講師が添削・採点して返却。音声教材も完備。知的にレベルの高い「読解力」の土台を築けるばかりではなく、「聴解力」「作文力」「話す力」や「プレゼン力」も鍛えるグノーブル独自の仕組みです。
*2 Gnoble Sound Laboratory:中1から高3までの6学年すべてに毎週用意されているオリジナル英語音声教材。合理的練習法(ワークアウト)も確立されており、英語が得意なグノーブル生の土台を築いています。
グノーブルの勉強法で良かった点
佐藤:
とにかく夏休みや冬休みにそれまでの文章を全部2〜3周読み直しました。
移動中でもゴロゴロしながらでも寝る前でも読めるので、ためになりました。
田邉:
1回理解して読めるようになって終わりでなく、理解した文章を何十回と音読し直しました。
「ここはこういうことだったんだ」という新しい発見をしながら読むのが良かったです。
黙読だとどうしても目が滑ってしまいますが、音読だとしっかり理解して読んでいくことになります。
岡本:
高3の英語の授業は英作文と読解があって、それぞれの授業で先生からフィードバックをもらえるのが自信にもやる気にもつながりました。
英作文を授業の最初に書いて、その日のうちに添削されたものを返してもらえます。
宿題で書いてきた英作文も、次の週には返却されます。
自分に足りない部分がリアルタイムで分かるのは助かりました。
読解でもサミングアップが毎回授業の最初にあって、その日のうちに返ってきます。
点数を見て「一喜一憂するな」と言われても一喜一憂するし、それが授業に対するモチベーションになりました。
読解では長文が2〜3個あって先生が丁寧に解説してくださいます。
そこに出てくる新単語などは、授業で解説される語源と一緒に、四隅の余白を埋め尽くす勢いでメモを取っていました。
ふと「あの単語はどういう意味だったっけ?」となった時、そのプリントを探し出して、その単語が出てきたその文章も改めて読み返すようにしていました。そうすると単語の意味だけで終わらず、文章の内容や大事なところもまとめて復習できました。
田邉:
演習と添削の間が空くと、「どういう感覚で解いていたのか?」を忘れてしまいます。
グノーブルの授業内演習は、すぐに添削が返ってきて、「ここがダメだったんだ」と分かった状態で解説を聞けるのが良かったです。
佐藤:
添削がないと、自分の書いた答案を見直す時、「大体できたからいいや」と適当になりがちですし、そもそもあまり見直しません。
グノーブルの添削では、細かいところまで見ていただいたので本当にためになりました。
グノーブルの数学
佐藤:
テーマごとに細かく考え方の筋道を教えていただけるのがグノーブルの特徴です。
「まずはこの方針を検討しよう。
その次は……」と優先順位やその理由も細かく話していただけるので、それらをきちんと理解した状態で使いこなせるように思考が整理されます。
最終的には、新しい問題を見た時に「どういう方針を使うか?」が分かるくらいになりました。
方針の理解を大切にした授業で、それが解説プリントにも細かく示されています。
だから、「この問題ではこの方針を取るべき」という決定力が身につきました。
偶然合っていた問題も「合っていた」というだけで喜んでそのままにしがちです。
それをセルフチェックシート*でしっかりと確認して、その思考プロセスをまとめておくことで、次にやっても確実にできる状態になります。
間違った問題も、思考プロセスを書いて提出すると、先生がそれに対してすごく細かくコメントを書いてくださるので、やはり思考が整理されます。
田邉:
もともと数学が苦手で、「数学は、問題を見てパッとひらめいて解ける、頭がいい人だけができる科目だ」という意識がありました。
でも、グノの授業で解き方の一つひとつを教わり、「どの方法で解けるか?」を確認して、解いていくのにも手順があることを学べました。
そこから数学の苦手意識が減っていきました。
高3の9月以降はテスト演習なので、セルフチェックシートがありました。
今まで解いていたのと全然違う、型どおりでない問題がたくさんあって、自分の積み上げてきたものをどうやって適用していけばいいのかを試していきます。
セルフチェックシートのおかげで「自分がどう考えていたのか?」を客観的に見ることができて、「こういうところが良くなかったから、次の演習では改善していこう」という方針を的確に立てられました。
できた問題も「どうしてできたんだろう?」という状態が段々と減っていきました。
*セルフチェックシート:高2文系数学、高3数学で生徒自身が宿題終了後に記入するシート。解けた問題には「どう解いたか」、解けなかった問題には「何ができなかったか」などを記入。自分の傾向や理解度を分析して客観視し、次のステップへとつなげるグノーブル独自のツール。
グノーブルの国語
田邉:
高2で古文と現代文、高3で東大国語を受講しました。
私は昔から、国語が本当にダメダメで、全然できませんでした。
高2で現代文を取った時、「国語では、聞かれていることにちゃんと答えるんだ」と実感して、そこから急に国語が得意になって、できるようになりました。
国語ができなかった原因は、適当に解いていたからだったのだと思います。
以前は、記述問題の答案を書きながら「自分は何を書いているんだろう?」という曖昧さがあったけれど、しっかり添削してもらえて、「ここがダメだったんだ」という自分の弱点などが分かりました。
東大の問題では、きちんと文章を読んで、聞かれていることをそのまま答えます。
グノのおかげで国語に対する意識を固められました。
古文については、もともと危機感を持っていて、高1の時に単語をひたすら覚えました。
でも、単語を覚えただけでは読めませんでした。
高2でグノの古文を取って、覚えている単語と併せてどんどん読めるようになっていきました。
グノーブルの物理
田邉:
物理は高2の夏期からです。
学校では物理の授業があまりなくて、ちょっと不安だったので取りました。
グノの物理では、ただ暗記して公式を詰め込んで問題をどんどん解く感じではなく、公式にたどりつくまでの過程を一つひとつ追っていきます。
先生が質問して、当てられた生徒がその場で考えてどんどん答えていく授業です。
そのやりとりが記憶にとどまるから、難しい問題を解いた時に「やったことがあるな」と思い出せました。
おかげで、物理はあまりガツガツやらなくてすみました。
グノーブルの化学
田邉:
化学は高2の春期からです。
化学は覚えることもたくさんあったけれど、覚えた知識をちゃんと自分の物にして応用できることが東大では大事です。
先生が授業中に実験をして、「どういうことが起きていますか?」「どうしてこうなるんですか?」と質問して、生徒を当てていきます。
覚えた基礎知識の確認をすると同時に、その場で考える力を養えました。
グノーブルの先生
岡本:
僕が特に「すごい先生だ」と思ったのは二人です。
一人目は高3の読解の先生です。
初めて習ったのは高3の冬期の授業でしたが、最初から衝撃でした。
先生は教室に入ってきた時、「ちょっと待って。
言わないでね」とおっしゃって、急に生徒の名前を呼んでいきました。
初回の授業から生徒の顔と名前が全員一致しているのを見て、僕は「うわぁ、化け物だ!」と思いました。
その他にも、長文の解説をしている時に言葉の端々から教養の深さがうかがえました。
ひとつの文章から背景知識などを教えてくださるので、本当に楽しく授業を受けられました。
単語の語源ももちろんですが、それ以外の知識も本当に豊富で、とても印象に残っています。
二人目は高3の作文・文法の先生です。
すごくエネルギッシュな方ですが、一番すごかったのは、一人ひとりの生徒のことを細かいところまで本当にしっかり把握されていたことです。
授業中のやりとりの中から、「この人はすごく生徒のことを見ているな」とびっくりしたことは何度もありました。
田邉:
先生方は生徒一人ひとりの傾向などを分かっていらっしゃいます。
だから、先生からアドバイスをもらうと、自分では気づかなかったことに「実はそうだったのかな」と気づいて驚くことが多かったです。
先生方に対して「厳しい」と感じたことはなく、とにかく優しかったです。
佐藤:
先生方が初回授業で名前を覚えてくださるのは、うれしくもあり、ちょっと怖いのもありました(笑)。
英語でも数学でも先生方の中で生徒の情報が共有されているようですし、生徒を覚えられないくらいの人数を入塾させていないのだと思います。
数学の先生は、僕がセルフチェックシートでたまに質問を書いて出したら、わざわざ速達で返信を送ってくださったこともありました。
間違った問題のセルフチェックシートには、僕が半年前に間違った問題を書いてくださって、「この時にこう間違えていたのと同じ感じがしました」とコメントをくださいました。
それが復習の種になって、少しずつ数学の力になりました。
英語でもメールでの添削があって、先生方は全員、細かく丁寧にサポートしてくださいます。
後輩へのアドバイス
岡本:
小手先の知識やテクニックよりも、素直に頭が良くなれば受験は受かります。
その場しのぎでやろうとするのでなくて、確固とした理解を積み重ねることが、受験を成功させるための一番大事なことだと思います。
賢くなってください。
僕も受験が始まった時は何も分からないので、「どうやって勉強したらいいのか?」をインターネットで探しました。
でも、結局、自分に向いている勉強法は自分にしか見つけられません。
だから、いろんなことを試しながら、自分を信じて進むことが大切です。
もし間違っていても自分では分からないので、適宜友達や先生に相談すれば、自ずと賢くなっていきます。
僕もグノの先生に質問して「ああ、なるほど」となることが何回もありました。
困ったらグノの先生に質問してください。
田邉:
受験で一番大事なのは、「自分の課題が何で、どうしたらいいのか?」を把握することです。
勉強の計画を無理に立てるのでなくて、「これぐらいの量ならこなせる」と自分のことを知っていくことです。
詰まったら、グノの授業を思い出したり先生に質問したりして、軌道修正してもらうのが大事です。
佐藤:
グノは宿題が多くありませんが、授業を大切にして、復習をしっかりやっていくことが大事です。
グノをしっかり利用していくといいでしょう。
グノを活用して、核心への理解を、焦らずにきちんと固めていくといいと思います。