国・私立大学医学部 Part 2

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奥野(おくの) 利尭(としたか) さん(東京医科歯科大・渋谷教育学園渋谷) 中山(なかやま) (わたる) さん(筑波大・麻布)

医学部志望のきっかけ
奥野: 僕は小学生の時に指を骨折しました。 当時の僕はピアノに打ち込んでいたので、骨折は大きな衝撃でした。 それを外科医の先生が後遺症もなく治してくれたので、「やっぱりお医者さんはすごいんだな」と憧れを抱いたのがそもそものきっかけです。 また高校の時に身内が亡くなった際「もっとできることがなかったのかな?」という思いがあって、高2の頃には医学部を志望するようになりました。 今は臨床よりも研究に進むことを考えています。
中山: 医学という学問自体にもともと興味があって、一番学びたい学問が医学だったので志望しました。 国境なき医師団で活動したいというのも動機です。 高校1、2年の時に国際交流を経験し、各国の代表が抱く使命感や未来に対する責任感について学ぶ機会がありました。 僕も「何か貢献できないかな?」と考えた時、「国境なき医師団として、恵まれない人たちを助けたい」と思ったことも医学部志望のきっかけになりました。
グノーブル入塾のきっかけ
中山: 僕は高1の夏期講習から入りました。 入塾のきっかけは母の勧めです。 当時僕は部活をふたつ兼部していて忙しく、勉強に対する意識も高くありませんでした。 でも、周りのみんなが高1から塾に入っていたので、「どこの塾に入ろうか?」と考えてはいました。 この時に母がインターネットで調べて勧めてくれたのがグノーブルでした。
奥野: 僕は中3の夏期講習で入りました。 中3になって学校の英語のテストがいきなり難しくなって、僕でなく母が焦って塾を検討することになりました。 とはいえ、僕は中学受験も塾なしで乗り越えたので、どんな塾があるのかも知りませんでしたし、塾に良いイメージも持っていませんでした。 学校ではみんな塾の宿題をやっているし、小学校でも中学校でも寝ている人ばかりでした。 だから、教室の中に詰め込まれて先生の話をひたすら聞いて、宿題も大量にやらなければいけないイメージがありました。
 この時、母がインターネットでグノーブルを調べて勧めてきたので、「とりあえず行ってみようかな」という気持ちで講習に参加しました。 入室テストでは基礎的なクラスでしたが、グノーブルは宿題は多くないし、何より授業が面白かったので入塾しました。 グノーブルは、塾に対する僕のイメージを覆すほど画期的な塾でした。 英単語が語源から説明されて、いろんな英単語がつながっていくのが見えてきた時には、「英語は本当に面白い」と思えました。
中山: 僕もいろんなところからグノーブルの評判を聞いていました。 実際に通ってみて、他塾の発想とは違って、宿題をこなすのが勉強の中心ではないのが魅力でした。 高3は勉強するのが当たり前ですが、高1、2の時は、部活と勉強とを両立してやらなければならない人もいます。 グノーブルは授業中の演習で自分の課題を浮き彫りにして、直後に行われる解説でしっかり理解できて、宿題ではなく復習を大切にして力を伸ばすやり方が僕は良いと思いました。
学校とグノーブルとの両立
中山: グノーブルは負担が少なかったです。 グノーブルに通っている人が同じ学校に結構いましたが、グノーブルの宿題を学校でやっている人はいませんでした。 高1、2で両立できるかどうかは塾によって違います。 その点グノーブルは両立しやすい塾でした。
奥野: 僕も両立はできていました。 さすがに高3になると、勉強時間の中でグノーブルの占める割合は大きくなりました。 それでも、学校でグノーブルの宿題をやることはありませんでした。 他塾に通っている周りの人たちが4、5冊の分厚い教科書を持っているのに対して、グノーブル生は毎回の授業で新鮮な教材が配付されるので、薄いテキストを1冊持って塾に通っていました。 だからといって、僕はグノーブルで不安に思ったことはありませんでした。
グノーブルの評判
奥野: 学校では評判が高かったです。 高2になるとみんなが受験を意識し出します。 いろんな塾に行っている人がいるので、いろんな人がいろんな人に塾のことを聞きます。 僕は他塾の人から「グノーブルって、どんなことをやっているの? どんな感じなの?」と聞かれて、「面白い話題の英文をいっぱいやるよ」と答えていました。 高3の授業で毎回やるサミングアップはやりがいもあって、英語力を上げる効果もあったので特に真剣に取り組んでいました。 グノーブル生同士でもサミングアップのことをよく話題にしていました。
 家でもグノーブルで扱った英文のことを話題にしていました。 母も「今日はどんな文章だったの?」と興味を持っていました。
中山: 僕も学校ではグノーブルに通っている人同士でサミングアップの話はよくしていました。 数学のクラス分けテストのことも話題にしていました。
*SUMMING-UP LABORATORY:高3の英語(読解)で毎回実施される英文の要約演習。一人ひとりの答案は担当講師が添削・採点して返却。音声教材も完備。知的にレベルの高い「読解力」の土台を築けるばかりではなく、「聴解力」「作文力」「話す力」や「プレゼン力」も鍛えるグノーブル独自の仕組みです。
グノーブルの英語
中山: 英語に苦手意識はあまりなかったけれど、文法がめちゃくちゃでした。 僕は4、5歳までロンドンに住んでいました。 そのため、英語の感覚はちょっとありましたが、正確に英文を書く力や難しい英文をしっかり読む力、つまり受験で成功するための英語力はグノーブルで伸びました。
 グノーブルの英語の授業では思考力が養われます。 難しい英文には、ただ文法を知っているとか、ただ単語を知っているとかでなく、正しい読み方があります。 これをグノーブルで身につけられました。 グノーブルで身につけた力は将来的に活かせると思います。
 市販のテキストの解説は、単語と文法的な説明と全文和訳です。 それだと、難しい英文を理解することができません。 グノーブルの授業で行われる解説は、英文の背景にまで及びます。 一見脱線しているように見える話の中に、その文章の大事な考え方を理解する鍵があります。 それがとても重要でした。
奥野: 英語については得意でも苦手でもありませんでした。 学校は中1から文章を読ませる教え方でした。 だから、文法に対する苦手意識はあったけれど、文章だったら何となく読めて、そんなに苦手とは感じませんでした。
 でも、本当に英語力が伸びたのはグノーブルに入ってからでした。 グノーブルで扱う英文は、過去問もありましたが、大半は本の一部やニュースが教材になっていました。 おかげで、大学受験にとどまらない、もっと先まで活かせる英語を学べました。 また、僕は帰国生でないけれど、解説を聞いたあとに「この文章はきれいだな」と思うことがあって、とても質が高い文章に触れられました。
 医科歯科の推薦入試では小論文と面接があって、小論文に参考資料がついていました。 この参考資料が60ページくらいの英語の論文です。 それをパッと見た時ウゲッとはなりましたけれど、グノーブルである程度難しい英文を読んできたので、そんなに動揺しませんでした。 論文なので医学的な単語が多い中、分からなくてもある程度推測できたのは、語源から単語を教わってきたので知らない単語でも「単語の顔つき」は分かったし、文脈で語義が決まるのだと授業中も繰り返し言われ続けてきたからだと思います。 このような論文はまさしく大学に入ってから読んでいくことになるものなのでしょう。
中山: 僕も似たようなことですが、受験のための力だけでなく、英語力の土台が整ったと思います。 英語の論理の展開とか、パラグラフをどのように英語では構成するかなど、問題の解き方というより、もっと本質的なことを教えてもらえました。 受験で終わるような勉強ではなく、受験である程度伸ばして、大学でさらに積み上げていける学びでした。
グノーブルの音読
中山: 僕は理系で物化選択でした。 最後のほうは物化勝負になって、英語がおろそかになりがちでした。 でも、毎日10分でもそれよりも短くても音読すると、短時間で英語の力を維持できました。 一瞬で英語脳に持っていける道具として音読は有益でした。
 黙読でなくて音読のほうが優れているのは、口に出して言う点です。 黙読だと、受け身で文章を流していくことになってしまいます。 でも、音読は自分から言葉を発しないといけないので、文章の内容をしっかり捉えながら言葉に出すことになります。 音読していると、書かれていることが頭の中できちんと整理されていきます。 これが黙読との大きな違いです。 授業で理解した文章を黙読ではなく音読することが大切です。
奥野: 音読を高3からやって、本当に力がつきました。 高3の学校の授業は全部演習だったので、そこでは力試しを毎回やっているだけでした。 新しい文章に触れて、それを解説を受けて深く理解して、その上で復習するという機会、つまり実力を上げていく機会がグノーブルしかありませんでした。
 「グノーブルの先生の言うことを信じてやっていこう」と思って、音読にも力を入れていました。 最終的に難しい文章でもかなりの理解を伴って読めるようになったのを考えると、音読は効果がありました。 何よりも短時間で効果を上げられるのが音読のすごいところです。
授業内演習と添削
奥野: 授業内で演習できるのは良かったです。 その中で同じクラスの同級生に負けたくないという気持ちもありました。 添削も「ここまでしっかり見てくださったのか」と思うほどで、点数が悪かったら若干落ち込みますけれど、それでもその分授業にしっかり身が入って良かったです。
 グノーブルの授業は長めですが、宿題にかける時間がほとんどいらないことを考えると、その時間は他科目に使えるし、グノーブルの授業は常に集中できるので効率の良い勉強ができたと思います。
中山: 奥野君と同じで、授業内の演習、解説、理解と授業外の復習のスタイルは勉強しやすくて助かりました。 他の勉強もあるので、演習も授業中に組み込まれているのは良かったと思います。 添削では、同じ学校で同じクラスの人と点数を競いました。 点数が伸びない時期もあったけれどモチベーションになりました。 やはり先生にちゃんと見てもらえて点数もつけてもらえると気持ちも違います。
グノーブルの数学
中山: 僕はもともとタイプとして文系寄りだったので、「数学が何のためにあるの?」みたいな感じで、かなり苦手で嫌いでした。 「数学=公式暗記」というイメージがありました。 学校の数学はレベルが高く、学者肌の先生が、自分が得意だからか、「分かるでしょ?」といった雰囲気の授業をしていたのも苦手の原因でした。
 一方、グノーブルの数学は最初から教えてもらえました。 「公式がどうしてあるのか?」から始まるので、「その公式があるのは当たり前だよね」というところまで理解できます。 思考力が身につくまでの道のりは平坦ではありませんでしたがグノーブルで培えました。
 授業時間外にも数学の先生とたくさん話ができました。 先生と話すうちに、「数学は、昔から人間がいろいろ考えていく過程で必然的に発生してきた考えで、それを今自分が学んでいるんだ」と気づいて、数学が楽しくなってきました。
 高3になってからは、演習に追われているだけで自分が見えなくなるというか、本当に数学が解けるようになったのかさえ分からなくなる時がありました。 でも、セルフチェックシートを週1回書くことが習慣化されて、書いている時には自分を冷静に見られました。 セルフチェックシートがあることで、「本当に自分ができているのか?」「正しい考え方ができているのか?」が客観的に分かるようになりました。 課題が具体的に見えて、とても有効でした。
*セルフチェックシート:高2文系数学、高3数学で生徒自身が宿題終了後に記入するシート。解けた問題には「どう解いたか」、解けなかった問題には「何ができなかったか」などを記入。自分の傾向や理解度を分析して客観視し、次のステップへとつなげるグノーブル独自のツール。
グノーブルの物理
中山: 物理は公式が多く、塾によっては覚えるだけの授業なのかもしれません。 テキストや参考書を見ても公式だけがバーンと載っていて、肝心なところが書かれていません。 一方、グノーブルの物理は身近な現象からスタートして、「その現象が起こるためにはこの公式がないとダメだよ」といった、プロセスが分かって、頭にスッと入ってくる解説でした。 公式から入るのではなく現象から入るのが他との違いです。 公式は現象を理解するためにあることが理解できて、公式に対するモヤモヤした印象が解消できました。
 それから、公式はひとつだけでなくいろいろあります。 ひとつの問題を解く時に2パターンでやってみるのもグノーブルの物理の特徴です。 正攻法とちょっと時間がかかる別の方法を学びました。 時間内で解くとなると正攻法のほうが良いけれど、もうひとつのやり方を教わることで、本当の理解ができて、さらに難しい問題に対応できる応用力が身につきました。
グノーブルの化学
中山: 高2から取っていました。 高2では実験が多くて、実験後に「どうしてその現象が起きたのか?」を考えます。 先生が黒板に書いて一方的に授業するというよりも、先生が質問して生徒が考える双方向的な授業です。 生徒が分からなかったら、先生がヒントを出してくださるので、自分の頭を使って答えを導き出していく感覚でした。 もちろん生徒は答えを知らないけれど、必要な知識は与えられていて、その知識の中からどれかを選ぶとその現象を説明できます。 一方的な解説ではなく、考えないといけないのが面白かったです。
グノーブルの先生
奥野: ギャグや名言にあふれている先生がいらっしゃいましたが、それを友達がまねしていて、しかもものすごく似ていたので、みんなでよく楽しんでいました。
 1回の授業に使う先生たちのエネルギーがすごいとも感じていました。 「先生も頑張っているから、自分もできる限り吸収しよう」と思っていました。
中山: 先生と生徒の距離感が近いです。 特に物理の先生は、人生の先輩でもありましたが、友人のような感覚さえ持てました。 プライベートなことでも冗談を交えて話すことができたので、受験期でもピリピリせず、だらけることもなく、「全員で成長していこう」という雰囲気がありました。
後輩へのアドバイス
中山: 受験期は、模試の判定などで周りと比べたがる人が出てきます。 でも、それはその時の一瞬の実力差であって、別に結果ではないから、それで自分を見失う必要はありません。 しっかり自分の軸を持って、勉強する時はちゃんと集中するし、集中できない時は切り替えましょう。 僕はよく銭湯に行きましたが、「休憩する時は休憩する、やる時はやる」が良いと思います。 「長時間勉強すれば良い」みたいな風潮もありますが、短期間でも濃密な勉強ができたほうが頭に入るし、それで成績も上がると思います。 休憩と勉強のメリハリをつけて頑張ってください。
奥野: 学校の先生から「みんな何が目標なのか? 大学に受かることが目標なのか、その先にある自分の夢に向かうことが目標なのか?」と言われていました。 要は、受験のためだけに徹夜するようなことをせず、「自分はこうなりたいから、これをやる」と決めたほうが良いということだと思います。 受験はあくまでも通過点だと考え、一生に一度しかない高3の生活も楽しんでほしいと思います。



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