東京大学理系 Part 2
澤田 恵里 さん(理T・桜蔭) |
田中 陸登 さん(理T・早稲田) |
中村 太陽 さん(理U・駒場東邦) |
堀尾 日菜 さん(理V・桜蔭) |
山田 哲士 さん(理T・駒場東邦) |
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理科三類を目指したきっかけ
堀尾:
小学時代に父親が病気になりました。すぐに治療していただけて大した影響はありませんでしたが、この時の経験から、医師という職業に憧れを持ちました。
後にオープンキャンパスへ行き、「疫学をやりたい」と思って医学を志望しました。今は、研究職を目指しています。
グノーブル入塾のきっかけ
堀尾:
中学1年の夏に英語を受講しました。他塾は宿題が多く、どんどん早く進んでいくのが合いませんでした。一方、グノは宿題が多くなく、それでも大学受験を視野に入れた勉強もできるので、それが決め手になりました。
山田:
中学の頃に勉強不足で不安を感じていて、中3最後に「塾に入ろう」と思いました。
英語が苦手だったので、基礎の文法から教えてくれて、周りの評価も高かったグノに興味を持ちました。
EGGS*1という講座に入ってみたら、英文法が頭の中にきれいに整理できたので、そのまま継続しました。
中村:
「グノは英語がすごい」という評判は以前から聞いていましたし、親からの勧めもありました。
中学の時に英語が不得意になってしまったので、実際に身近にいる友人や先輩がグノに入って成績を伸ばしていたのを見て、「僕も入ろう」と思いました。高1の4月に入塾を決めました。
田中:
僕も中学生の頃に勉強をサボってしまい、成績がよろしくありませんでした。
高1の春にいろんな塾を親が調べてきました。いろいろ体験してみるつもりで、最初に行ったのがグノのフレッシャーズ講座*2で、英語と数学と古文を取りました。比較的少人数のクラスで、グノの雰囲気も気に入ったので、「ここにしよう」と思って決めました。結局、他塾の体験には行きませんでした。
澤田:
高1まで他塾の英語に通っていましたが、宿題が多いのでやめてしまい、そこからは塾に通っていませんでした。英語は得意なほうだったので、宿題が少ない塾で「英語は忘れない程度でいい」と思って高2の冬にグノに入りました。
でも、実際は「忘れない程度」以上の大きなものをグノで得られました。
*1 English Grammar Green Session for newcomers:中3冬期〜新高3冬期の季節講習で行われる、基礎力が不足している方を対象にした英文法基礎講座。4回の授業と音声教材化された365本の基本例文のトレーニングで基礎力を固めれば、その後の“伸び”が大きく変わります。
*2 フレッシャーズ講座:新高1対象の春期講習。
グノーブルに通う時の気持ち
澤田:
授業中の演習やその場での添削に意欲が持てたので、「今日も頑張ろう」という意気込みがありました。答案が返される時はドキドキでしたが、自分の成長を毎週確認できるのは良かったです。
田中:
グノに向かう時には、「何を教えてくれるんだろう?」と楽しみでした。
暗記が苦手な僕は、暗記は最小限で、理論を使って応用していくグノの勉強法がとても気に入っていました。
「勉強はこんなに楽しいんだ」というのをグノで教えてもらえました。小学生の時の塾とは違って、高校生になって通い出したグノには「大変だ」という印象はありませんでした。
気合を入れるというのともちょっと違って、いつも楽しいことに向かう気持ちでグノに通っていました。
中村:
同じ曜日に通う学校の友人も多くて、塾に行く時は僕も楽しかったです。
「いい点数をつけてもらいたい」とか、当てられたら「いい答えを言いたい」という気合がありました。「学校の友人の前で間違えたら嫌だな」と思うこともありましたが、それでもグノに向かうのは楽しみでした。
山田:
僕も友達と通っていて、特に卓球部は人数が多くて、一緒に通う人がいっぱいいました。数学と英語に通っていて、どちらも楽しかったのですが、元々好きだったこともあって、数学がいつもとても楽しみでした。授業後には充足感も感じていました。
堀尾:
特に数学が「今日はどんな問題に出合えるかな?」と楽しみでした。授業後は「今日はここがダメだったな」と反省することも多かったですけど。
グノーブルの英語
堀尾:
入塾した頃は、学校のテストでも全然点数が取れていませんでした。その時期から考えると、よく伸びたと思います。
グノに入って少したったら、学校のテスト準備には単語をちょっと見ておくだけで何とかなるくらいに、英語の基本ができあがっていました。
グノの授業で教わったことをきちんとこなしていただけですが、英文を前から読む力が早いうちに身についたのがポイントだと思います。
山田:
中学の頃の学校での成績は下から数えて4分の1くらいの成績でした。グノに入って、高1、高2になると、上から数えて6分の1から7分の1くらいにまでどんどん伸びていきました。
僕もグノから言われたとおりに音読などの復習をしていただけで、勝手に模試の点数も伸びていくのを実感しました。
中村:
僕も伸びました。先生が授業中に背景知識を教えてくださるのが大きかったです。
以前は英文を読んでも、表面的に日本語に訳していただけでしたが、それが、「英文の内容を生き生きと読む」という感覚が分かるようになって、読み方が大きく変わりました。
田中:
グノでは「前から読む」と「英語を英語のまま読む」を強調されますが、実は、「英語を英語のまま読む」を自分でもできていると思えたのは入試直前の12月でした。それまでも「前から読む」はできていたのですが、ちょくちょく日本語が入っていました。
でも、「英語を英語のまま読む」を理解した12月頃から、本当に英文の見え方が変わりました。後輩には「英語を英語のまま読む」を意識してほしいと思います。
「前から読む」だけだと、前から意味で区切っていって、その後に区切った意味をわざわざ日本語に訳して解釈することになりがちです。返り読みはしていませんが、「英語を英語のまま読む」わけではありません。
一方、「英語を英語のまま読む」を意識した時、まずは「日本語を思い浮かべるのをやめよう」と思いました。日本語を一切使わずに英語のイメージだけで読むようにしました。最初のうちは頭が痛くなりましたが、そういうのを続けているうちに「見え方が変わったな」と思う瞬間がありました。
この時の助けになったのは音読でした。
澤田:
私も英語の力をグノで大きく伸ばせました。グノで用意される英文が興味の持てるものばかりだったのが良かったです。
英語の教材
澤田:
例えば、検定教科書の英文は、正直なところ、「何度も読もう」という気持ちになれるほどには興味が持てません。
グノで用意されている英文は、2回目、3回目に読んでも面白い英文ばかりでした。繰り返して読んでいると新たなことに気づいたり、より深い意味が見えてきたりする奥行きのあるものもありました。音読する時も気持ちを込めて読めました。
堀尾:
グノではかなり大量の英文に出合えましたが、どの教材の質も良かったと思います。
いろいろな著者の英文を読むことで様々な考え方や話の展開に対応できるようになりました。
田中:
グノの英語教材は、ありきたりな受験英語や過去問にとらわれていません。世界で今起こっている時事的なトピックを含め、興味深いテーマの英文ばかりでした。
文理を問わずいろいろなジャンルにわたる教材を、英語の知識の解説はもちろん、英文の背景的なことまで面白く解説してくださる先生方の教養の深さと熱意に、いつも引き込まれてしまう授業でした。どの先生も心から尊敬できました。
澤田:
グノの教材は、量も質も妥協していないレベルでした。内容が面白く、自分の教養を試される英文ばかりでした。英語を学んでいるというよりも、英語でその分野について学んでいる感じがありました。
音読の効果
澤田:
音読は他塾でもよく言われます。でも、グノの音読は気持ちを込めて読むことを大切にするので、これは新しい考え方だと思いました。一つひとつの英文を、自分が書いたかのように、強弱をつけながら読むのが新鮮でしたし、本当に楽しく読めました。
田中:
音読は英語を英語のまま読むことにつながります。日本語を介して書かれていることをイメージしていると生き生きと読むことはできません。
英語で書かれている概念や気持ちを直接イメージしながら音読して初めて生き生きと読めます。そういう練習が英語学習の助けになります。ただ英語を口に出しても練習にはなりません。
中村:
僕が音読を本当に毎日やるようになったのは高3からです。
部屋でやっていた音読を、お風呂場での音読に変えて、シャワーヘッドをマイクに見立てて雰囲気を出しながら音読していたら、スピーチ感が出て「楽しい」と思えるようになりました。
そこからまた成績が伸びました。GSL*と音読を組み合わせることでリスニング力も発音も向上します。
山田:
黙読だとどうしても戻れてしまいます。音読だと強制的に前から読むことになります。
それから、発音で詰まった時に調べて正しい発音どおりに読むと、それが頭に残って、リスニング力も上がります。
授業で解説された英文を理解した状態で音読するので、授業でやった知識を定着させる復習としても有効です。
堀尾:
「どこで意味が切れるか?」を理解できないとうまく音読できません。音読で詰まった時は「ここが分かっていないな」と分かるので、自分の理解度を測るという点でも音読は優れています。私は先生の解説をもとにもう一度詰まった箇所を黙読して、その後そこを何度も音読することで理解を深めていました。
*Gnoble Sound Laboratory:中1から高3までの6学年すべてに毎週用意されているオリジナル英語音声教材。合理的練習法(ワークアウト)も確立されており、英語が得意なグノーブル生の土台を築いています。
英単語の学習
田中:
単語帳の暗記が必要なかったことも大きかったです。
グノの教材を使って、グノで教えてもらった語源や語法でイメージをつかんでいくので、最後まで単語帳はいりませんでした。
今ではむしろ「単語帳は日本語と英語を一対一で結びつけてしまうので良くないのではないか?」と思っているレベルです。英単語と日本語の単語の、概念がぴったり一致することはほとんどないと、先生もよくおっしゃっていましたが、そのとおりだと思います。
グノの教材を使うグノのやり方が単語帳よりも断然効果的でした。
山田:
以前国語の文章で「言語によって世界の切り取り方が違う」というのを読みました。
英語と日本語では世界の切り取り方がまるで異なると思います。グノで語源から英単語を学ぶことで、この切り取り方の違いがより明確に分かりました。
田中:
グノで語源や語根の説明を聞いていて、僕も、「言葉はその文化圏に根差している」「言葉は思考や感情に大きく影響する」と思いました。
キリスト教的な発想など、自分たちの生活している文化圏とは違うイメージを持っている地域のことを英語の勉強を通して学べました。
堀尾:
私たちは普段キリスト教や経験論などを意識しませんが、グノで学んでいると、自然とそういうのを意識するようになります。言語によって前提とする知識が異なることを実感しました。
中村:
僕も、グノの英語を通して、今まで特に意識したことのなかった言語の特質を意識できるようになりました。こういう発想は、今後どの言語を学ぶ上でも役立つと思います。
グノーブルの数学
田中:
グノは英語が有名で、「独自に練られた指導法がある」といわれています。
実は数学も他塾とは全然違うと思います。問題をバシバシ解かせてパターンを覚えさせるやり方ではありません。
数学も根本の考え方から解説されて、受験の数学が頭の中に体系化されていくように指導されます。それを演習で応用していくという数学の解き方が僕の好みでした。最小限の演習でも応用力のつくグノの数学は、全受験生にとってすごくいいものだと思っているくらいです。
算数や中学数学は解きまくった経験値がものをいいます。一方、高校数学はそれとは違います。高校数学でも初等幾何のように経験がものをいう分野もありますが、ほとんどの分野はグノで教えてもらえる理論を軸にするやり方が王道だと主張したいです。
山田:
グノでは、「どうしてその解法に至るのか?」とか「どの解法が有利なのか?」を説明してくださるので、応用する力が身につきます。
グノの数学を受けるようになってから、一問一問について「次の問題にどうつなげるか?」を意識できるようになったので、それが大きかったと思います。
堀尾:
パターンに応じた解き方を、押し付ける感じではなく、「こういう考え方がもとになって解くんだよ」という形で授業中にサラッと大切なことを教えてくださいます。
私は数学がそんなに得意ではありませんでしたが、グノの授業を受けていたので、いつも根本からの発想ができるようになり、自然と解けるようになっていきました。
グノは、数学の指導方針も本当に素晴らしいと思います。
田中:
それから、セルフチェックシート*は、演繹的な発想を鍛えるのにとても役立ちました。
野性的な勘に従って解いていたのでは、理論的な思考方法が頭の中に体系化されることがありません。成績も安定しなくなってしまいます。
そういう状態からの脱却に、「自分で何をやっていたのか?」をいつも振り返ることのできるセルフチェックシートがとても役立ちました。
セルフチェックシートのおかげで凡ミスも減らせました。「自分はこういうミスをしやすいんだ」と理解できて改善できました。
山田:
自分がやっていることをもう一つ上から見るメタ認知をやりやすいのがセルフチェックシートです。田中君の言うようにミスがなくなる効果もあります。
それから、グノのテスト演習では時間配分などをメモっていく欄があったので、「自分がどこに何分かけたのか?」「どんなもったいないことをしたのか?」などが分かり、「次はこういうふうにしよう」と対策を練られました。苦手分野をあぶり出すのにも役立ちました。
堀尾:
確かにセルフチェックシートのおかげで、自分がどこでミスしやすいのかが可視化されました。自分がどういう考え方をするのかも意識化できました。
解いた問題をいつも振り返る習慣は、新しい問題に向かう時に応用ができて役立ちます。
澤田:
私はグノで数学を受講していませんでしたが、受験期にはグノ生に数Vを仕上げる問題集を配付していただけて、これがとても役に立ちました。直前期にはこれを1日数問ずつ解いていき、計算力の底上げにつながりました。
*セルフチェックシート:高2文系数学、高3数学で生徒自身が宿題終了後に記入するシート。解けた問題には「どう解いたか」、解けなかった問題には「何ができなかったか」などを記入。自分の傾向や理解度を分析して客観視し、次のステップへとつなげるグノーブル独自のツール。
グノーブルの国語
田中:
高3で受けた東大国語が本当に良かったです。
現代文では難解な文章を扱いますが、先生が面白いエピソードや具体例に置き換えてくださると、難解な文章が、「それはこういうことだったんだ」「筆者はこういうことを言いたかったんだ」と身近なものに変わって、本当に魔法のような授業でした。
東大国語という講座だけあって東大対策に集中していたので、「こういう問題が出た時は、こういうことを考えて、こういうことを書けば点数がもらえる」という戦略的な話もしてくださいました。
授業中のトークやエピソードが面白くて、受験勉強の息抜きになるレベルでの楽しさもありました。
堀尾:
私は小論文を受けましたが、「こういう型を使えば書ける」というのをまず提示されたので、何も分からない状態から、すぐに一定のレベルの書き方が分かるようになりました。
試験直前に小論文の練習をした時も、授業からブランクはありましたが、「こういうふうに書けば大丈夫だろう」と自信を持つことができました。テキストには参考になる具体例も書かれていて役立ちました。
後輩へのアドバイス
澤田:
グノの先生に対して、私は本当に「この先生についていけば大丈夫」と思えました。先生を信頼してやっていけば結果に結びつきます。
田中:
英語、数学、国語。どの科目も充実していて主体的に学べる塾でした。グノを選んだ時点で「東大受験に勝てる」と思います。
勉強を好きになる機会をグノは必ず与えてくれるので、それをつかんでほしいです。自分とグノを信頼してどっぷりグノメソッドに浸かってくれればいいなと思います。
中村:
受験に関しては、正しい努力をすれば必ず結果が出ます。自分も地頭が良かったわけではありませんが、グノの授業を受けてしっかり理解して音読するというサイクルを繰り返すことで結果が出ました。グノを信じてコツコツ努力してください。
山田:
質問したら気軽に答えてくださる先生ばかりなので、しっかり活用してほしいと思います。英語では授業で解説された英文を音読して復習したり、数学ではセルフチェックシートを利用してメタ認知に基づいた自己分析をしたりするといったグノの勉強を大事にしてください。
堀尾:
英語も数学も本当に素敵な授業と素晴らしい先生方がそろっています。そういうグノーブルの環境を大切にしながら、自分を信じて勉強していってください。