東京大学理系 Part 2
坂本 平蔵さん(理T[推薦]・筑波大学附属) |
秀島 光樹さん(理T・芝) |
眞嶋 祐季さん(理V・聖光学院) |
矢野 祥睦さん(理T・麻布) |
渡邉 侑貴さん(理V・世田谷学園) |
東大志望の動機
眞嶋:僕は、中学2年生の頃に医師を目指すことにしました。医師という職業は、肉体的にも精神的にも傷ついた人を再び健康な状態に戻して社会に送り出すことのできる唯一の職業で、非常に素晴らしいと思ったからです。
中学3年の夏休みには、横浜の病院を見学する機会をいただけて、そこでお会いしたお医者さんといろいろお話ししました。その先生は患者さんに優しく、僕にも温かく接してくださいました。このことが印象に残り、「患者さんの心に寄り添って精神的に支えられる医師になれたらいいな」と思いました。
最初は漠然と「医師を目指そう」というところから入ったので、東大理V志望ではありませんでした。でも、高1の時、東大以外の進路希望を提出したら、学校の先生から「君の実力なら、もっと上を目指してもいいのではないか?」と言われて、志望校を再考しました。
僕の家が東大の本郷キャンパスに近く、東大に行く機会が多かったこともあって、東大への憧れはありました。東大は歴史のある大学で、有名な人もたくさん輩出しています。そのブランドとクオリティーに心惹かれて、東大を目指すことにしました。
渡邉:僕はかなり前から、「世のために何かしら役立つことをして生きていきたい」と思っていました。だから、人の命を救える医療に携わる職業として医師を目指すことにしました。
研究か臨床か、将来のことはまだはっきりしていませんが、「研究者を目指す人のためのルートも用意されている大学に身を置きたい」と思いました。そのため、最先端の研究に触れながら医学を学べる東大を志望しました。
秀島:高校2年生の夏に志望校を決めました。
小さい頃から、理系の父の影響でプラネタリウムに月1で通ったり、「機動戦士ガンダム」が好きだったりして、宇宙に興味を持っていました。
中学から高校まで「宇宙のことが一番好きだ」というのがアイデンティティーで、高2で志望校を調べた時「東大の航空宇宙工学専攻を目指したい」と思いました。
坂本:僕は数学が好きで、数学オリンピックにも出ていました*。東大数学科に在籍している数学オリンピックの先輩たちを見ていて、「こういう人たちがいる東大は、刺激的で、勉強しやすい環境だ」と思って東大数学科を志望しました。
僕が中3の時に兄も東大に進学したので、兄に対する憧れもありました。
*第60回 国際数学オリンピック(IMO2019 イギリス大会)で坂本さんは金メダルを獲得されました。
矢野:僕は皆さんと違ってはっきりとした理由はありません。高2の時、志望校を決めなければならなくなって、周りの同級生や部活の先輩が東大を目指していたのにつられて、自分も東大志望にしました。
チェス部に所属していましたが、サークルに入ってチェスが続けられて、親に授業料の負担をかけないことを考えると、東大が一番魅力的だということもありました。
学部をまだ決められないので、教養学部で2年間学んだあと、進振りで決めるつもりです。
入塾のきっかけ
眞嶋:グノに入ったのは高3の春です。当時、英語が一番の得意教科でしたが、英語で全教科を引っ張れるほどではなく、その現状を打破したい思いがありました。
それで、両親が、英語に強い塾ということで「グノーブルにしないか?」と勧めてくれたのがきっかけです。
渡邉:僕の親もグノーブルを「英語に強い塾」として勧めてくれました。
僕の場合、入塾のきっかけは、中2の冬に「学校以外に行く場所をつくろう」と思ったことです。宿題も多すぎず無理なくやっていけそうだったので英語と数学の受講を決めました。
坂本:高1の春に入塾しました。
僕は好きなことしか熱中できない性格で、中3の頃は単語を覚えるだけの英語に面白みを感じられず、「このままだと英語を勉強しなくなる」と危機感を抱きました。まずは英語を好きになるきっかけが欲しくて、英語を楽しめる塾を探しました。
この時、それまで様々な塾に通っていた兄がグノに落ち着いたこともあって、「グノが一番楽しいのだろう」と思い、グノへの入塾を決めました。
秀島:高1の冬までは部活に打ち込んでいて部長も務めていたので、どこの塾にも入っていませんでした。でもその頃、「そろそろ受験勉強を本格的に始めよう」と思っていました。
僕の学校は高2から、成績で国立型と私立型に分かれます。国立型は倍率が高く、成績がある程度ないと入れないのです。
姉の友人や英語のできる友達がすでにグノに通塾していて、「いい塾だよ」という情報を得ていたので、「英語ならグノだ」と考えて冬休みに入塾しました。
その後、僕の周りでもどんどんグノに入塾していきました。
矢野:高2の夏で部活を引退したあと「勉強しないといけない」と思い、一番の苦手科目だった英語に本腰をいれようと塾を探しました。英語のできる周りの人から自分で話を聞いてグノに決めました。
グノーブルの英語
渡邉:「市販の単語帳は要らない」というのが一番のグノらしさです。
先生が英文の解説中に語源に着目しながら単語の解説をしてくださいます。それはただ聞いていても興味深いし、時々先生がその単語の動作を体を使って表現したり、黒板に単語のイメージを描いたりしてくれます。
そういうグノの授業を楽しんでいれば、無理に暗記しようとすることなく、自然と単語が頭に入ってきます。
それから、大手予備校みたいに先生が大人数に講義するのではなく、先生が生徒一人ひとりとしっかり関わってくださる授業でした。
坂本:グノの説明会で「単語帳の暗記はしない」と言われた時、信じられませんでした。でも、授業を受けてみたら、授業中に扱う英文の単語を面白く説明してもらえて、それで覚えられたので、3年間で単語帳を一回もやらずにすみました。単語に関する面白くて印象に残る説明がこの塾ならではだと思います。
高3の授業で毎回行う要約も特徴的です。
最初はどうまとめればいいか全然わかりませんでした。パラグラフが分けられていることの意味もわかっていなかったので、何となく英文が読めているだけで、筆者が言いたいこととか、それがどのように組み立てられているのかも見抜けていませんでした。
でも、先生の説明を聞くことで、段々と読み方がわかるようになって、筆者の言いたいことが読み解けて、全体の構造がすっきりつかめるようになると大きな達成感が味わえました。読み解けなかったら悔しくて、こういう気持ちが味わえる授業自体、英語では珍しいことだと思います。
グノでの経験を通して、それまでは「英文の内容が表面的にわかればいい」と思っていたのが根本的に変わって、英語に興味を持てるようになりました。
矢野:毎週新しい英文がたくさん用意されるのが本当に良かったです。入塾した当初は、英語が嫌いで、読んでも全然わかりませんでした。
でも、毎週、時事的な話題も含めて、様々なジャンルの英文が用意されるので、そこに惹かれて読んでいくうちに、教養まで身につけられることが面白くなり、英語を読むことへの抵抗感が薄れていきました。
秀島:グノの授業では、毎回添削してもらえます。それから、先生が生徒全員の名前はもちろん、一人ひとりをしっかり把握してくださるという大きな特長があります。
先生が自分のことをわかってくれていて、毎回自分の答案を見てくれる、となると「自分の成長を先生に見せたい」という強い思いが芽生えます。僕はその思いの連続で頑張れました。
授業中に先生から指名されるのも僕にとってはやる気につながっていました。もちろん指名されれば緊張しますが、指名されても大丈夫なように前もって準備することが大事だと思っていました。「これはわかる!」と思ったら先生のほうを見て「当ててくれ!」という表情を送ることすらしていました(笑)。
グノの英語は、参加型の授業です。受け身ではなく、積極的に先生と関わっていきたいという人にはぴったりだと思います。
眞嶋:何よりも授業が楽しいのが特徴です。延長もガッツリあって授業時間は長くなりがちですが、授業が終わって帰る時、全然疲れを感じませんでした。それは楽しかったからです。他塾の授業を同じ時間受けたら疲れていたと思います。
参加型の授業でしたし、扱う英文の題材も様々でした。時事的な話題から論説、エッセイ風の読み物、たまに小説もあって面白かったです。
先生は「単語がどういう顔をしているか?」とおっしゃって、語源や接頭辞・接尾辞の説明もしてくださいます。そこから「この単語がこっちにこうつながってる」とか「ネイティブの人はこういうふうに考えてこの動詞とこの動詞を似ていると考えるんだ」とか、新しい発見がたくさんありました。
難しい哲学的な英文を扱う場合も、英語を話している人たちの考え方が伝わってきて、「そういう考え方をする人がいるんだ」と感じ取ることができました。同時に、「僕もこういうふうに考えるようにすれば、英語がスラッと正しく使えて、その場に即した表現が出てくるんだ」と気づかされました。
秀島:受験勉強として英語を勉強するのではなく、人生の途中の通過点として英語力を上げるというのがグノの授業の印象でした。
英文を前から読む力や英語の話者の雰囲気や考え方を育める授業です。
渡邉:そのとおりだと思います。英文を変に曲げて解釈するのではなく、前から流れを追っていくという形で捉えられるようになります。
グノがまず重視しているのは、テストの時のいい答案づくりではなくて、英語がそのまま解釈できるから結果としていい答案になる、英語らしい発想ができるから英作文も自然に書けるということです。
大学受験だけでなく、英語を将来的に応用していく中でも土台になる授業でした。
坂本:英語を読む時に、一回一回日本語に訳すのではなく、英語を英語のまま捉えていくのに慣れてきて、読むスピードが格段に速くなりました。英語のまま理解できて、内容が頭に入ってくるようになったのは本当に大きかったです。
矢野:グノが大事にしている音読も、英文を後ろから返り読みせず、自然に前から読んで意味を捉えられるようになるための訓練です。小手先のテクニックに頼らない英文の読み方が身につきました。
眞嶋:以前は音読をあまりやっていませんでした。親にも「音読をやったほうがいい」と言われ、グノの先生からも同じことを言われていましたが、何回かやっては面倒くさくなって「今日はもういいや」ということが続いていました。
受験が近づいてきてからです、「真面目に音読をやろう」と思い始めたのは。毎日欠かさず音読をする効果はやっぱりあって、毎週の要約の点数にまず表れました。
そのうちに読むスピードが上がりました。以前は東大模試でいつも時間ギリギリだったのに、余裕を持てるようになって、入試本番でも5分くらい見直しする時間ができました。
音読を真面目にやっていなかった時期は、英文をバーッと読むと、whichなどの返り読みのサインが出てくるたびに「これはどの単語にかかっているんだろう?」と考えて、同じ行を何回も行ったり来たりしました。
そんなことをやっていると、英文の内容がサッと頭に入ってこなくて、頭の歯車が空回りしてかみ合っていない感じでした。
音読を真面目にやるようになってからはそういうことがなくなって、脳内で日本語を経由せずに内容がそのまま入ってくる感覚になりました。
坂本:僕の場合は、お風呂で毎日音読していました。音読では、英文を理解できていないところはつかえて読めなくなります。「ここがわかっていなかったんだ」と自分で気づけるという点だけでも、黙読との違いは明らかです。
矢野:音読の良いところは、英文さえあれば他に何も要らない点です。
リビングでだらだらしている時でもできる(笑)。毎日のスキマ時間にちょっとずつ取り組めます。こうした音読の積み重ねは効果がありました。
最初の頃だけです。親に聞こえるので恥ずかしいと思ったのは。慣れてくればそんなことはすぐに気にならなくなります。
秀島:新高3になるタイミングの学習オリエンテーションでも、授業の時にも、先生が「音読が大事だ」と強調していたので、それでやってみる気になりました。
電車内で、GSL*を聞きながら口パクしました。それは1年間を通して継続しました。
夜は週1くらいのペースで家族の前でプレゼンしていました。先生は「ぬいぐるみに話しかけるといい」とおっしゃっていましたが、家にぬいぐるみがなかったので(笑)、家族に協力してもらったんです。
音読の習慣が定着すると、いつの間にかそれがリスニングの強化にもなっていることに気づきましたし、英語のリズムや言い回しが定着して英作文にも強くなりました。英文を目で追っているだけでは得ることができない効果だったと思います。
*GSL(Gnoble Sound Laboratory):中1から高3までの6学年すべてに毎週用意されているオリジナルの英語音声教材。
渡邉:僕も音読を習慣化できたのは高3でした。
音読がうまくできるようになると、全体の流れがきれいに見えてくるばかりではなくて、一語一語も際立ってきます。どうしてこの前置詞なのか、ということにも敏感になるんです。
それどころか、複数形や三単現のs、冠詞のaのような細かなことまで着目できて、落とさずに読めるようになります。
英語の力が伸びた時期
坂本:中3の頃までは英語の勉強は好きではありませんでしたが、高1でグノに入ってすぐに英語嫌いが解消できて、グノに通うのが楽しみになりました。
でも、成績として結果が出始めたのは高3からです。高1、高2はクラスに友達もいなくて、交流もしていませんでした。高3のクラスでは友達と一緒に張り合えるようになって、よくグノの授業で扱った英文のことを話しながら成長できているのを実感していました。
矢野:グノの中では、クラス分けテストでもクラスが上がりませんでしたが、でも、段々と読めるようになっているとは思っていました。実際、高3の秋や冬の模試で目に見えて結果が出てきました。
秀島:英語の伸びを目に見えて感じたのは、高2の冬にセンター試験の同日模試を受けた時です。前年からはるかに点数が伸びていて190点でした。
このあたりから、英語を英語のまま読めるようになり、模試の点数も安定してハイレベルを保てるようになりました。
グノで英語を続けたおかげで「英語は大丈夫」と確信でき、東大本番の英語も比較的余裕を持ってクリアすることができました。
眞嶋:読むスピードが上がったことは受験本番の試験場で実感していました。
僕は過去問を1、2年分しか解かず、しかも真面目に取り組んだわけではありません。でも、本番ではどこの大学の入試でも、英語が良い方向に引っ張ってくれました。
英語を読むスピードが上がっていて、見直しする時間ができたからです。音読を真面目にやり始めて習慣化したのは高3の2学期で、9月や10月くらいからです。すぐには効果は出ませんでしたが、受験本番には間に合いました。
東大の自由英作文は、お題があって70〜80字で書く形式ですが、グノの宿題の添削でそういう英作文に何度も取り組んでいたのが良かったです。
初めはお題によって、自分なりの考えがパッと浮かんでスラスラ書けることもあれば、「何を書けばいいんだろう?」となって何十分もかけていたこともありました。
でも、何度も何度も添削のやりとりをしていくうちに、引き出しが増えてきたのか、書き慣れて、本番も割とすぐに自分の書きたいことを書けました。
渡邉:読解のほうは、回を追うごとにジワジワと良い読み方が身についてきたと思います。一方、英作文は高3で急に書けるようになりました。
グノーブルの数学・国語
渡邉:グノでは数学も国語もお世話になりました。
中2の冬から受講したことで、数学の土台と姿勢が整いました。特に高1までの授業は、演習して、解き終わったらどんどん先生に見てもらえる形式で、夢中になって解いているうちに、自然と計算力が身につき、単元の内容も頭に入ってきて定着しました。
楽しかったし、高1でかなり伸びました。自分の中で数学への向き合い方がはっきり確立されて、「よし、やってやる」という勢いが増しました。
国語は高1から高3まで本格的に受講しました。高1で古文、高2で現代文、高3で東大国語の古文と現代文です。
一見、なじみにくい古文や難解な現代文、理解しにくい古文単語を、担当の先生は身近な例をたくみに使って説明してくださいました。面白さに引き込まれているうちに国語への親しみが増し、国語に対する抵抗もいつの間にか消えていました。
グノーブルの物理
矢野:グノの物理は僕の中では大ヒットでした。
グノの英語は他塾や学校と比べても独自の指導ですが、物理も引けを取らず独自性がありました。
高3の夏までは物理の歴史を学びながら物理を紐解く授業です。当時の物理学者の思考の道筋をたどっていくわけですから、わくわくできますし、それに伴って理解もどんどん深まります。
物理の身近なものへの応用例にも話は踏み込みます。例えば振り子の単元では、「振り子の等時性は時計を作る上でこう使われている」というように展開していきます。公式をただ覚えるよりも記憶に定着しやすくて、習った単元はいつまでも記憶に残ります。受験勉強をしている感じがない授業が大好きでした。
グノーブルの先生
坂本:先生方は全員、すぐに生徒の名前を覚えてくださって、一人ひとりの立場に立って毎回授業を進めてくださいます。授業での指名も、一回も当たらないという日はありません。
他塾だと先生1人対生徒全員ですが、グノーブルの先生は一人ひとりを個人として考えてくださいます。そのおかげで「サボってもいいや」という気持ちに全くならなくて、いつも「今日もやるぞ」と意欲が持てました。
渡邉:そのとおりなんです。最初の授業から名前を覚えてもらえて、本当に一人一人のことを先生が見てくださいますから、こっちが授業に臨む気持ちもいつの間にか真剣になれます。
見てくださるのは学習状況だけではなくて、僕のパーソナリティも踏まえて深く相談に乗ってもらえました。とてもありがたかったです。
矢野:少人数制だからこそ、授業中に先生方の生徒一人ひとりへの目線が伝わってきました。
実際、授業中に時々先生と目が合います(笑)。よく見てくださっているのがわかりました。
眞嶋:僕は高3になって初回の授業の時に和訳に課題を抱えていると先生に相談しました。先生のほうから「授業で扱った和訳の問題をもう一度家で答案として仕上げてきて翌週に提出してください。添削します」と提案してくださいました。
結局僕は、最後の授業まで1回も休まずにそれを続けました。学校が遠かったので、授業前に答案を渡せない時もありましたが、先生は毎回気持ち良く僕の答案の添削をしてくださいました。しかも、きちんと見てくださっていることが伝わる添削で、感謝しかありません。
秀島:先生方が僕たちを大事に可愛がってくださっているのはもちろん感じていましたが、先生自身が授業を楽しんでいるのも感じていました。自然に教室の空気も明るくなるし、そういう授業に行くのは楽しみでした。
授業というよりも、こちらも参加できるパフォーマンスを楽しみにいくという気持ちもあって、毎回、「今日も楽しむぞ」という気持ちでした。
眞嶋:非常に活発な先生が、優しい雰囲気で、生徒の心に響く授業をしてくださいました。だから、グノの教室には独特の集中できる空気があります。
グノーブルの環境
眞嶋:僕は恥ずかしがりなんですが、受付には行きやすかったし、質問したかった先生を受付の方がわざわざ呼びにいってくださったりして、そういう丁寧な対応がありがたかったです。
秀島:僕は高2まで部活をやっていて、週によって予定が変わることがあったので、振替がとても心強かったです。
それから、校舎があちこちにあったのも助かりました。学校から通塾する時は渋谷、季節講習などで家から通塾する時は新宿、という通い方ができて楽でした。
渡邉:振替があるおかげで、急に予定が入った時でも授業を休む必要がなくてありがたかったです。
受付の方は、複雑な振替をお願いしても、いつも丁寧な対応をしてくださいました。
坂本:当日に他の予定が入っても受付の方が親切に対応してくださって振替できたのが本当にありがたかったです。
矢野:僕も振替のお世話になりました。「グノの授業は休みたくない」という思いを持っていても、振替の制度がなければどうしようもなかった時もありました。
塾にテキストを忘れた時、受付の方が丁寧に対応してくださったのも印象に残っています。
大学入試の面接
坂本:僕は推薦入試だったので面接がありました。普通の面接を想定していましたが、全然違いました。
最初に東大の志望動機を聞かれたところまでは想定どおりでしたが、普通の質問はそれだけでした。その後は数学の好きな分野を聞かれて、「整数論と初等幾何です」と答えたら、整数と幾何の問題を1問ずつ出されました。しかも、整数論に関しては、数式を書いた紙に問題が書かれていなくて、「その数式を3分間眺めてください」とだけ言われました。
3分間眺めたあとに問題を言われ、考える時間もほぼない状況で、ホワイトボードを使って証明をしなくてはなりませんでした。僕1人に面接官8人という状況だったので、かなり緊張しました(笑)。
渡邉:学校で先生に何回か面接の対策をしていただきました。受験した東大、慶應大、日本医科大のいずれも想定問答から大きく逸脱したことは聞かれませんでした。聞かれたのは、医学部の志望動機とか、「自分のどういう面が医師に向いているか?」ということでした。
日本医科大には集団討論もありました。普段ほど頭が回りませんでしたが、それも想定していたので乗り切れました。
眞嶋:医学部受験生にとっては定番の「医学部の志望理由」と「なぜその大学を目指すのか?」とか、高校時代に一番頑張ったことなどを聞かれました。
僕は慈恵医科大と慶應大と東大だったので、各大学の面接の口コミをネット上で検索して参考にして、さらに各大学の教育理念や創始者、著名な卒業生などをチェックしておきました。
理科V類の面接はかなりアットホームでした。面接官が相槌を打ってくれるわけではありませんが、僕の目を見て「聞いているよ」という印象がありました。聞かれたのは、医師を目指した動機と高校時代に勉学意外に頑張ったことのふたつでした。饒舌に話したこともあって、思ったほど質問の数は多くなく、終始和やかな雰囲気でした。
後輩へのアドバイス
坂本:結局一般受験はしませんでしたが、模試の英語でも十分に手応えは感じていました。
グノーブル生は英語を読む速さでアドバンテージを持っているはずですので、焦らずに普段どおりに受験に臨めば、必ず良い点数を取れると思います。
それから、「英語は受験科目だ」と思うと勉強するのがつらくなりますが、グノでは受験勉強を超えた楽しい勉強ができます。その楽しさを大切にしてください。
眞嶋:グノの授業を受けて、先生のおっしゃったことの復習や宿題をこなしていけば、着実に実力が上がっていきます。それに乗っていけば、受験英語だけではない英語力が身につきます。
先生方は大変な熱意を持って授業をしてくださるだけでなく、無理を言ってもその要望に対して精いっぱい応えようとしてくださいます。せっかくですから、授業中のキャッチボールだけでなく、自分からプラスアルファを求めていけば、さらなる飛躍を望めるはずです。
秀島:グノを精神的な拠り所にしてください。僕は、グノの自習室を利用していましたが、友達や先生方と顔を合わせることで精神的に楽になりました。特に直前期にはそれが助けになって、受験だからと気張ることはありませんでした。
それから、グノでは「直前まで過去問を解かなくていいから授業の復習をしっかりしよう」と言われます。その言葉を信じて、受験を意識するのではなく、「ひとつの通過点として人生に役立つ英語を身につけよう」という気持ちで頑張ってください。
渡邉:先生方は熱意を持って親身に接してくださるので、しっかり受けとめて、自分も熱意を持って勉強しましょう。
グノでは、どの科目でも自然に先生の話に集中して授業を楽しんでいました。時には「おお」と実際に声まで出していました。夢中になって聞いていたことはずっと記憶にも残ります。
あとは、自分なりのやり方で自然に勉強して、そのやり方を確立していくのがおすすめです。
でも、直前期は人恋しさが強まるので(笑)、心の拠り所となる先生方や友人を大切にして、良い流れをつくってください。
矢野:グノには生徒と先生のコミュニケーションがあるので、受動的ではない能動的な学びを楽しんでください。授業時間以外にも気軽に質問にいけば、丁寧に教えていただけます。そういうのも大切です。
それから、僕は皆さんと違って受験直前まで下のクラスでしたが、グノの先生は「下のクラスだと東大は無理だよ」などとは絶対におっしゃらず、東大の過去問の添削もしてくださいました。自分の目標に向かってしっかり取り組んでいけば、どのクラスでも力がつきます。