東京大学理系 Part 1

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勝屋(かつや) 美怜(みれい)さん(理T・桜蔭) T.K.さん(理T・駒場東邦)
中村(なかむら) (かい)さん(理T・都立日比谷) 三田地(みたち) 宏哉(ひろや)さん(理T・駒場東邦)

東大志望の動機
中村:僕は高校受験をして日比谷高校に進学しましたが、その時、開成と筑駒にも合格しました。それで、「東大に行くしかない」という気持ちが湧きました。
 でも、「これで東大に行けなかったら、周りから何か言われそうだ」という不安と、「ここまで勉強してきてこの調子なら、東大に行けるのかな?」という期待を持ちながら、高校で3年間勉強してきました。
T.K.:中3で「東大に入ろう」と決意しました。中1の時、仲の良かった高2の部活の先輩が東大に入って、「身近な人が東大に入れるなら、自分もいけそうだ」と意識し始めました。
 高1からは、「東大に入ったら何をしたいか?」「大学で学んでから職業を決めよう」と考え、東大を目指して本格的に勉強しました。
三田地:僕は高校1年の夏まで海外に留学していました。でも、留学中は目的だった英語も含めて全然勉強していなくて、日本に帰ってきてから他の人とのレベルが開いていました。
 そこで「追いつこう」と頑張っていたら思いの外伸びて、「これなら東大を目指せそうだ」と思ったのが最初のきっかけです。
 また勉強していく中で、自分は周りに影響されやすいことに気づき、「良い環境で勉強できたほうがいい」と感じるようになって、「学力レベルが高い東大で勉強したい」と思ったことも東大志望の理由です。
勝屋:中学生の頃からぼんやり「東大に行きたい」と思っていましたが、高校で進路を考える時、みんなが東大志望だったので、「みんなと同じだとつまらない」と思っていろいろオープンキャンパスに行きました。そこで興味のある分野を絞ろうと思いましたが、結局、工学系にも生命系にも興味があって絞れませんでした。
 「今の時点で進路を狭めるよりも、大学で授業を受けてから考えたい」と思って、進振りのある東大に決めました。高1の夏のことです。
入塾のきっかけ
勝屋:入塾したのは中2の2学期です。
 その頃、学校の英語の勉強に不安を感じていました。英文法の仕組みも理解できないまま、ただ教科書を覚えているだけの印象だったんです。
 グノに通っていた姉が「楽しい」と言っていて、私もグノが気になりました。他塾の夏期講習もとってみましたが、グノの授業のほうが、未修者の私にわかりやすくて、楽しく思えたのが決め手になりました。
三田地:新高3のカリキュラムが始まるタイミングで入塾しました。
 その時はすでに勉強の習慣がついていましたが、高2までに勉強していたのは数学ばかりで、親や友人からも「英語をやったほうがいい」と言われていました。
 仲の良い友人がグノに通っていて、「英語を丁寧に教えてくれる」と言っていたので、それを聞いてグノへの入塾を決めました。
 グノは、中1に通っていた塾と全然違って宿題の量が少なく、授業に集中できるので、「これならやっていける」と思いました。
 それから、丸暗記させられたり、文章が退屈だったり、勉強が作業のようになってしまってつまらないということがグノには全くありませんでした。
 「これからここで頑張ってみよう」と純粋に思えました。
T.K.:中3の春からです。
 周りに帰国子女が何人もいる環境で、中1から英語の勉強を始めた僕は、彼らに負けないように頑張っていたので、中2までの定期試験の英語は毎回100点近く取れていました。
 ところが、実力試験で初見の英文が出されると、一気に学年順位が下がりました。初見の長文が全然読めていなかったんです。
 英語をちゃんと読めるようになれる塾を探すことにして気づいたのがグノーブルです。学校で英語ができる人の多くがグノに通っていて、それが入塾のきっかけです。
中村:僕は高校生になってから数学で他塾に通っていましたが、受験勉強というガチガチした感じが好きになれませんでした。
 そんな頃、グノーブルのことが気になり始めました。高校受験の時に使っていた『高校への数学』*の裏表紙に広告が載っていたのを思い出したのです。グノーブルから東大に合格した人たちが「英語が面白い」「数学も面白い」と書いていて、それで、高1の夏に英語と数学の講習をとりました。
 「ここが合っている!」と直感的に思えて入塾を決めました。
*『高校への数学』は東京出版が発行している中学生向きの月刊誌。
グノーブルの話題
中村:グノに一緒に数学で通っていて、高校受験の塾も同じだった友人と、よくグノの話をしていました。
 大学受験の大手予備校は、先生が教壇に立って一方的に教えるスタイルで、生徒はノートをとりながら授業を受けます。一方、グノは、先生とのやりとりで授業が進んでいきます。「そこがいいよね」とふたりで言っていました。
T.K.:僕の学校にはグノーブル生がたくさんいて、高2の時は、担当の先生が英単語の語源の解説ですごく身振り手振りをするので、それをみんなでまねしていました。
 誰が一番うまくまねしているかを競ったり、「あの単語の動きをやって」というと全員ができたり、英英辞典の単語の説明だけ読んで単語を当てたりしていました。
 GSL*の最初の一文をスマホで流してその文章を当てるという「イントロクイズ」というのもありました。当てた人はどんどん続きを言っていきます。みんなで自主的に遊び感覚でグノを楽しんでいました。
*GSL(Gnoble Sound Laboratory):中1から高3までの6学年すべてに毎週用意されているオリジナルの英語音声教材。
三田地:グノでは、文理の壁を越えて全員で同じ勉強をしています。だから、僕は文系の人とも仲良くなれました。
 学校では文系と理系でクラスが別で一緒に勉強する機会はありませんでしたが、グノで文系の人とも話せるので、文系の友達と話題を共有できました。例えば、高3なら「要約は何点だった?」とか「ここが難しかったよね」と盛り上がりました。
勝屋:他塾に通う同級生の中には学校で盛り上がっている人もいましたが、私はそういうのが好きではなかったので、数人でこぢんまりとその週の先生の面白かったところとか、グノで扱った英文のことなどを語り合っていました。
グノーブルの英語
勝屋:特徴はいくつかあります。
 まず、全員が当ててもらえて、先生とやりとりしながら授業が進むところです。授業に参加してる感があるし、先生もこちらの表情を見てくださり、消化不良の顔をするとさらに解説していただけて、一方的でないのが本当に良かったです。
 みんな当たるから、自分も間違えるけれど他の人も間違えます。だから、緊張感はありましたが、間違えることを気にしなくていいんです。
 それから、英語を英語のままどんどん読めるのが楽しかったです。いつも「前から読むように」と言われて、日本語に訳して読むのではなく、意味のまとまりで読めるようになりました。
三田地:一番大きいのはストレスフリーで楽しめることです。
 まず、授業が面白いし、文章が興味深いし、先生の話もためになります。
 次に、音読の勉強法も全然ストレスを感じないものでした。
 音読が習慣化してくると、音読をしているだけでとても効率よく復習ができるようになりました。市販の単語帳の暗記や、問題集の解説を自分で見ながら調べるといった勉強はストレスがたまりますが、グノの復習にはそれがありません。
 それから、毎回授業の最初に行われる英文要約はレベルが高くて、でも、難しいからこそ、良い点数が取れた時に尋常ではなくうれしかったです。要約の点数を目標にできたのも楽しくできた点だと思います。
T.K.:大きくふたつあります。
 ひとつは単語を語源から解説してもらえる点です。
 市販の単語帳を覚えるのが勉強だと思っていた頃は、似ている形の単語、グノ流に言えば「同じ顔をしている単語」も別々に覚えていました。
 でも、グノの解説を一回聞くと「この部分がこうなっていて、接頭辞が違うだけだからこう意味が違うんだ」とわかって、単語を覚えるのも、未知の単語の意味を推測するのも楽になりました。
 もうひとつは、長文を入試のための問題演習で終わらせるのではなく、深く解説してくれる点です。「そういう考え方もできるんだ」とか「こういう理論や学問もあるんだ」とか、英語にとどまらない教養になって、自分の視野を広げてもらえたのが大きかったです。
中村:もともと英語が一番得意な科目で、音読も好きでした。
 そんな僕にとって、グノの英文はいろんな分野を扱っているから、新鮮で飽きませんでした。グノは音読を重視していますが、本当に音読しているだけで復習になります。
 目的意識を持って学習するのもいいでしょうが、グノで英語を勉強しているのなら、グノの勉強をただ楽しんで、英文も面白いから音読しているだけで、技量的にも上がっていくし、英単語も勝手に増えていきます。
 興味の持てる文章を提供されて、納得しながら音読していくことが、結果的に受験勉強になっていました。英語は、大変だった数学や理科と違って、「受験勉強した」という意識は全くありません。それでも結果的にはうまくいって、上位に食い込める実力もついて、「音読が語学学習の基礎だ」と改めて思い知りました。
 意識せずに力がつくシステムは、グノの強調されるべき長所です。
三田地:僕は高3の夏まで、英文を声に出しながらスラーッと読むことはできても、英文が何を言っているかがわからないという状態でした。そこで、文章を途中で区切って日本語に訳しながら、自分で授業をするような形式で復習しました。そうしたら、夏休み頃の音読では、日本語を介さなくても読めるようになっていて、音読だけで復習できるくらいの力がついていました。僕にとって日本語を介さない音読はハードルが高かったので、少しだけハードルを下げて授業の内容を理解することで克服しました。授業できちんとわかっていないのに音読しても意味がありません。
T.K.:音読をやっていなかった時期と、やっていた時期で全然違いました。
 音読していないと、文章の内容をちょっと理解しただけで終わります。深いところまで入れません。
 音読を始めると、耳で聞いたり自分の口で音を発したりと、目以外のところを使うので、それだけ負荷がかかります。意識しなくてはならないところが多いので、意味まで考えて誰かに伝えるつもりで音読するのは最初は大変でした。
 しかし、GSLを使いながらプレゼンするように音読するのに慣れていくと、どこを強調するかを勝手に意識し出して、それが授業で聞いた解説と結びつくことで「ここが理由で、ここが説明だな」と理解できるようになります。黙読していると、文章の表面的なことは読めても文章全体で言いたいことがつかめません。
 僕は、風呂の中で文章をプレゼンするように音読していました。先輩からは、「電車の中で音声を聞きながら口パクをするといい」と教わって、実際に効果がありました。
 それから、リスニングの強化にもつながって総合的な英語力が伸びていきました。
勝屋:私の場合、高3の時の先生が熱く語ってくださった言葉が胸に響いてやっと、それまでなかなか継続できなかった音読を習慣にすることができました。
 音読していたのは要約で扱った英文でしたが、続けてみると、文章がどう組み立てられているかを意識できるようになる上、筆者の言いたいことを的確に把握できるようにもなり、音読はとても効果的でした。
中村:グノでは「単語帳を使わなくていい」と言われます。ただ、学校のみんなは単語帳を覚えているので、それを見て「自分もやったほうがいいのかな?」と思って単語帳をやり始めたことがあります。
 でも、すぐに「単語帳は要らない」と確信するようになりました。音読をやっていたらその効果は一石二鳥どころではありません。
 そもそも単語帳で単語を見ていてもカタログを見るみたいになってしまいます。無理に単語に興味を持とうと思っても、ただ並んでいる英単語が面白く見えてくるわけがありません。
 結局三日も続かず「単語帳は自分に向いていない」と感じました。それに、グノで扱う英文を使って音読を続けていれば、単語帳を使っている人よりたくさんの単語を知っているし、深く理解できているとも思っていました。
 グノで語源やイメージを教わっていれば、英文を読む時にも単語がわからなくて困ることはありません。
三田地:単語帳をやらなくても不安に思ったことはありません。その理由としては、結果が出ていたからというのが一番大きかったです。
 グノに入る前に「単語帳をやらなければならない」と思って買いましたが、もともと向いていないのがわかっていて、「やる」と決めても続きませんでした。
 その状態でグノに入って「単語帳をやらなくていい」と言われた途端、グノを信じる・信じないではなく、単純に「ラッキー」と思いました。そして、何も考えずにそのまま単語帳をやりませんでしたが、問題は全然ありませんでした。グノの授業を真面目に受けていれば、単語帳は要りません。
勝屋:私も「単語帳をやらなくていい」と言われて、「良かった」という感じでした(笑)。
 グノでは、授業中にも、単語テストみたいに単語と対応する日本語の意味を直接書くシーンはありません。いつも強調されていたのは、どの英単語にも表情やイメージがあるから、語源を大切にして単語の顔つきと“おなじみ”になること、そして英文の音読を通して、単語と段々仲良くなっていくということでした。
T.K.:僕の場合、高1までは学校で配られた単語帳があったので、それをかなりやっていました。
 そのあとの流れは違って、学校の他の人たちは分厚い単語帳に移っていきました。
 僕はグノの授業で扱う英文を使って、語源を教えてもらいながら単語のイメージを膨らませていきましたが、それはグノのやり方にアドバンテージがあると確信していたからです。
 例えば、たくさんの意味を持つ多義語は、単語帳をやっても覚えるのは大変です。でもグノでは単語のイメージを教えてくれるので、すべての意味が自然につながります。
英語の力が伸びた時期
中村:要約はグノの授業の特長のひとつです。高校生になると毎回の授業の最初に演習を行い、すぐに添削してもらえて解説も受けられます。
 高2の授業でも要約の時間があり、それなりにできていました。でも、高3の授業で渡される文章は難解で、「要約は要点をつかめばできるものだ」というそれまでの思い込みを打ち砕かれました。
 生半可な気持ちで読むと要約できない文章が何回かあって、「流れでやっていてはダメだ」とわかりました。特に高3初回の授業は要約の点数がボロボロでショックでした。
 書いている時は「10点中8点くらいかな?」と思っても、返ってくると4点で、黒板に書かれたクラスのみんなの点数分布を見てさらに悲しくなりました。
 でも、解説の時は、悲しい気持ちを抑えて、吸収することに必死で、「そういうことか」という気づきを大切にしました。そして授業後の音読を使った復習も頑張りました。
 それを繰り返していくと意味を読み取る訓練がしっかりできていって、模試や本番の要約問題は全く苦ではありませんでした。本番は「良かった」と思える手応えでした。
三田地:僕の場合、高3の10月に「要約を伸ばそう」と思って、4週連続で毎日真面目に1時間くらいかけて復習しました。
 解き直しでは、文章を正確に読むこと、筆者の主張とそのサポート部分を分けることを軸にして、「ここは書いて、ここは書かない」となるべく的確な判断力を身につけようとしました。
 先生の模範解答と見比べて、それでも納得できなければ先生に質問して、自分の視点のずれを直して、理解を深めていき、それでやっと点数がついてくるようになりました。
 「要約は真面目に取り組まなければダメだ」と思っています。
勝屋:私も、中3と高1で文法をふた回りし終わっていたので、自分では割と英語ができるのでは、と思っていました。でもやはり、要約が本格的に始まってみると全然ダメなことに気づきました。
 他の英語の設問だと気づけない課題に、要約をやろうとすると気づけるのだと思います。
 筆者の言いたいことを的確につかみながら文章を読むこと、つかんだことをうまく自分の言葉で表現するということは、簡単にはできるようにならないと思います。グノでそういう練習を、1年以上かけて続けられたのは、本当に良かったです。東大を受ける上で要約の練習は絶対に必要です。
T.K.:グノの英文はジャンルが幅広く、哲学的なものや宗教的なものまであって、そういう時は内容が難解でした。
 でも、先生が背景や著者の経歴を解説してくださるので、深く味わうことができ、こちらの理解の幅が段々広がっていくのを実感していました。
 問題を解いている時、和訳できても何を言っているのかわからない英文もよくあります。先生に当てられて、「和訳できたぞ」と思って答えたあと、「それ、どういうこと?」と聞かれて固まった経験が何回もありました。表面的な理解と奥の理解は全く別のことなんです。
 そういう経験のおかげで、和訳するだけでなく、「要はこの英文は何を言いたいんだろう?」といつも考えられるようになりました。
 これが英文を深く理解できるコツで、本番で問題を解いている時も、「これはグノで言っていたあの考え方と関連した考え方だ」「これと似た背景があった」などと思っていました。
グノーブルの数学
中村:僕にとってグノの数学はカルチャーショックでした。
 「今まで自分は何て数学に適当に取り組んできたんだ。これからは先生の言うことをすべて吸収して取り入れよう」と真剣に思いました。
 きっかけになった言葉は、先生が何度もおっしゃっていたのですが、「思考体系を確立しなさい」「適当にやる見切り発車は厳禁で、すべての行動には目的が伴う」というものです。
 印象的なフレーズでした。
 今まで「いかに適当に数学をやっていたか」を実感させられましたし、毎回なかなか実践することができなくて悔しい思いもしていました。
 グノでは毎週予習問題を解いてきて、その答案と解いたプロセスの両方を先生に見ていただけるのですが、解き方にエラーがあると指摘されて、ぐうの音も出ませんでした(笑)。
 もともと数学は得意で自信がありました。だからこそ、根本的なエラーを指摘されると、「実はできていなかった」と心がへし折られて、「初心に戻って頑張りますので、1年間お願いします」という気持ちになりました。精神的にはつらかったけれど本当に鍛えられました。
 何よりセルフチェックシートの役割は大きかったです。
 僕は、思ったことを何でも書いてしまえるタイプだったので、最初から埋めることができました。
 テスト演習が終わったあと、家に帰ってすぐに自分のミスや悔しかったところを書いていると、感情があふれ出てきました。おかげで、「どこでどんなミスをして、どんな点数だったか」を今でも覚えているくらい印象に残りました。
グノーブルの先生
勝屋:中2から高3まで、多くの先生に担当していただきましたが、それぞれ個性の強い先生で、私はどの先生も大好きでした。
 どの先生も、授業にとても熱意をお持ちでしたし、英語にとどまらない知識を持っていらっしゃるので解説が楽しいんです。英語の知識ももちろん豊富で、質問にいった時にもすっきり解決してくださいます。
 言葉にしづらい部分は曖昧な理解になりがちですが、それを明確にして、スッキリさせてくれたグノはさすがです。
三田地:世間の英語の授業では適当な先生も多いと思います。実際、僕も「感覚でやれ」などと言われたこともあります。
 一方、グノではそんなことは一切なくて、理解がお腹の底にストンと落ちました。ストンと落ちない時には質問するとちゃんと明快に説明してくださいました。
 先生は、授業がすごいし、英語にとどまらない知識もあって、こんな大人になりたいという目標になりました。
 だからグノでは英語を勉強しているけれど、受験勉強をしているという感じではありませんでした。
T.K.:確かに先生方はいろんな知識をお持ちです。
 最初は、先生方に対して「英語の先生だから文系寄りかな?」と思っていました。でも、理系の文章の解説で、理科系のことが好きな僕も知らないことを先生がおっしゃっていて、僕は心から尊敬の念を抱いていました。
 理詰めばかりではなく、先生方は体も使うし、熱量もあるので、英単語のイメージや動きなどの知識も記憶に残りやすく、まねもしやすかったし、本当に楽しく授業を受けられました。
 友達と駅に向かいながら、「先生の単語のあの動きがすごく必死だよね」という話になって、その動きをどこまで上手にまねできるかをずっとやっていました。
中村:先生が生き生きとしていたのは本当にそのとおりです。
 英語の添削では毎回どんなコメントを書いていただけるのか楽しみで、そのコメントを励みにもしていました。
 数学の先生も、セルフチェックシートに本当に丁寧にコメントしてくださいました。コメントの時はすごく優しい言葉もいただけるんです(笑)。
 僕は毎回、割と大きめの紙に字だらけになるほど書きましたが、それにも返信をくださって、しかも的確でした。
 答案を見ていただく時も、僕の解き方をすべて把握してくださっていたので、「こういう意図で解いたんです」と書かなくても理解してもらえました。
 その上で「中村君ならこういう解き方のほうがいいんじゃない」と個人を尊重して教えてくださるので心から信頼できました。
 先生のことではありませんが、グノは受付の雰囲気もすごく良かったです。
 他塾の受付は雰囲気が良くないところもあって、なるべく行きたくないと思っていました。
 それに対して、グノの受付はオープンで抵抗感がなく、用事がなくても行きたくなります。受付の雰囲気の良さが、塾全体の雰囲気の良さにつながっていました。
後輩へのアドバイス
勝屋:グノの英語は東大クラスに分かれているわけではありませんが、授業を受けていると、東大対策になっていることがよくわかります。
 東大に進学後にも役立つレベルまで先生方は考えて教材を用意して授業をしてくださっています。
 だから、東大を目指す後輩の皆さんは、いろいろ手を出すよりもグノの復習だけを頑張ってください。
三田地:同じ意見です。
 勉強では、頑張れば報われるとは限りません。むしろ頑張っても報われないことは多い気がします。「こんなにやったのに成績が伸びない」ということばかりです。
 ただ僕の場合、グノの英語ではそれが全くありませんでした。文章は面白いし、英語力を伸ばす理論も教材も揃っているし、振替ができることも含めて勉強する最善の環境が整っていたと思います。何より、いい先生がいます。
 あとは、グノを信じて、自分がやるだけです。
T.K.:振替システムがあるので、塾に縛られない高校生活が送れます。高1・高2は、文化祭や部活があって、学校が一番楽しい時期です。勉強以外の自分のやりたいことに全力で臨めば、勉強への切り替えもスムーズです。自分のやりたいことをグノと両立してやり尽くしてください。
 それから、グノで一番大切なのは復習です。授業に全力で臨むのは当然ですが、授業内に全部吸収することはできません。
 グノの英語は復習していても面白いし、復習の時に、先生の解説を思い出しながら、文章を振り返っていると「こういうことだったんだ」と気づくこともよくありました。
 復習を何回もして、音読も何回もして、グノの先生の言ったことを自分の体に染み込ませるのが、英語の力を伸ばすコツです。
中村:受験が終わった今だからこそ、「グノの先生の言っていたことに、真面目に、手を抜かずに取り組むことは大切だ!」と思います。
 そんな僕が伝えたいのは、プロフェッショナルである先生方を信用して、先生が指導してくださったことを真摯に受け止め、ストイックに頑張ってほしいということです。
 全般的な話になりますが、受験でものをいうのはメンタルです。僕の場合は、本当にどこに根拠があるのかわからない自信というか、ポジティブさに助けられました。
 自分に自信を持ちながら、グノの先生と一緒に前向きにやっていけばきっと結果が出ます。



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